ミモザは春を告げる太陽の花
- Littérature... fleuriste tokyo
- 2021年1月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年1月27日
本日HPにアップした「ミモザと薔薇のブーケ」。
ミモザは通称で、黄色いふさふさした実のようなものは、銀葉アカシアやフサアカシアの花のことをいいます。
これからが旬ですが、黄色い花はドライになってもきれいに色が残り、日本ではリースやドライフラワーブーケとしても、大変人気があるお花です。
3月8日の国際女性デーのシンボルとしても有名ですね。
日本で主に生産されている「銀葉アカシア」は、比較的に育てやすく、葉も印象的できれいな色と形なので、シンボルツリーとしてお庭で育てられているご家庭も見られます。
フランスで見られるミモザは、「フサアカシア」といって、一本にフワフワの花がたっぷりと咲きます。芳香性も強く、フランス人女性はこの香りがとにかく大好き。有名なメゾンの香水にも多く使用されています。温暖な地中海気候で育つフサアカシアは、残念ながら、日本では育ちにくいと言われています。
南仏コートダジュールには、「ルート・ミモザ」と呼ばれるその名もミモザが咲き乱れる街道があるそうです。その距離なんと130km!2月の真っ青な地中海に、黄金に輝くそのコントラストは圧巻で、春の到来を告げる「太陽の花」と呼ばれているそうです。
ミモザを男性が女性に贈る習慣は、実はお隣のイタリアから始まったと言われています。寒さの中で色鮮やかな花をつけるその秘めたエネルギーを、女性の美しさと強さに喩え、恋人だけでなく、息子から母親、男性店主から女性客へ、というように、女性をリスペクトする象徴的な花となりました。
実は、黄色いミモザの花粉が私はあまり得意ではないので、リテラチュールではふさふさになる前の黄緑色の花(蕾)や少しパステル調のパールアカシアを使っています。(下の写真はパールアカシアです。)
お花は白いお花と合わせることが多いですが、鮮やかな黄色のミモザなら、紫のお花や黄緑色のグリーンに合わせるとまとまりやすいかと思います。

このブログを書きながら、ミモザが咲き乱れたコートダジュールの写真を眺めていたら、たまらなく旅行がしたくなりました。涙
今年は色鮮やかな黄色のミモザを仕入れてみようかな。春が恋しいですね。

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